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中込研究室の修士課程2年生 太田 和司 君が2012年9月12日-14日に開催された第53回大気環境学会年会において「２−ピコリンボランを用いた還元的アミノ化によるジアルデヒド類の分析」というタイトルで講演を行い、ベストポスター賞を受賞しました。

（太田君のコメント）
この度は，ベストポスター賞を受賞させて頂きありがとうございます。本年会で発表した研究内容は，人体に有害な大気中のジアルデヒド類を高い精度で分析する方法の確立です。現在，ジアルデヒド類の分析法は，確立されていません。モノアルデヒド類の分析には，2 4-ジニトロフェニルヒドラジンによる誘導体化方法がありますが，ジアルデヒド類の分析に適用すると，誘導体が多くの異性体を持つ等，いくつかの問題が生じます。今回はその問題を解決するため，2-ピコリンボランを用いる還元的アミノ化法の適用を検討しました。現段階では，分析法の確立までは至っていませんが，当日の発表で，多くの有意義なご質問，ご意見を頂き，今後の研究の参考になりました。今後，これらのご意見を参考にして，さらに研究を進め，分析法を確立する所存です。本研究の成果が，大気環境の改善に向けて少しでも役立つことを願っています。最後に，本研究を遂行するに当たり，多くの方々のご指導，ご助言を頂きました。深謝申し上げます。